レガシーシステム保守とは、古い業務システムを止めずに使い続けるために、現行のコード・環境・運用を読み解き、不具合修正や小さな改修、引き継ぎ資料の整備を継続して行う取り組みです。担当者が変わっても保守できる状態へ近づけることを重視しています。
レガシーシステム保守の考え方や、通常の保守との違いは、レガシーシステム保守とは?古いシステムを安全に使い続けるための考え方で詳しくご紹介しています。
レガシーシステム保守は、単発調査で現状を把握した後、その結果をもとに継続保守へ進む形を基本としています。調査して終わりではなく、不具合対応・小さな改修・記録の積み重ねによって、担当者が変わっても扱える状態を保っていきます。
長年使い続けてきた業務システム。作った人はすでに退職している、ドキュメントもない、でも止めるわけにはいかない。そんなシステムをお預かりし、保守可能な状態へ整理します。
こんな課題はありませんか
- 開発した担当者や開発元と連絡が取れず、誰も手を入れられない
- 仕様書・設計書が存在せず、ソースコードしか残っていない
- 「触ると壊れそう」で、小さな修正すら頼める先がない
- 古い言語・古いフレームワークで、対応できる依頼先が見つからない
レガシーシステム保守で対応できること
- 既存システムの保守 — 機能追加・修正のご依頼を継続的にお受けします
- 不具合修正 — 再現手順の整理から原因特定、修正、再発防止まで
- 技術的負債の整理 — 危険な箇所から優先順位をつけて段階的に解消
- ドキュメント整備 — コードを読み解き、いまからでも引き継げる資料を作成
古いコードを粘り強く読み解くことは、私たちが最も得意とする仕事のひとつです。C / C++ / Perl / PHP / Python / Ruby など、Linux / Unix 系環境で使われてきた言語に幅広く対応します。
保守では、目の前の不具合や依頼に対応するだけでなく、調査した仕様・修正した箇所・確認した動作を残していきます。小さな改善を積み重ねることで、担当者が変わっても保守できる範囲を少しずつ広げます。
継続保守では、監視システムや問い合わせ窓口などから届く通知を見落とさず、対応状況を把握できることも大切です。当事務所では、通知を一か所に集約するIron Metsuke (アイアン目付)を開発し、継続保守の運用にも活用しています。Iron Metsuke (アイアン目付) は監視そのものを代替するものではなく、各所から届く通知をまとめて確認する仕組みです。
まずは単発調査から始めます
レガシーシステム保守は、単発調査(現状診断)+継続保守として進めることを基本としています。まず調査でシステムの全体像と課題を整理し、その結果をもとに、継続して取り組むべき内容と月額の保守範囲をご提案します。
単発調査(現状診断) では、ソースコードと稼働環境を調査し、システムの全体像・問題箇所・優先度を整理します。「今の状態を把握したい」「何から手をつければいいか知りたい」という段階から始められ、継続契約は不要です。
継続保守 では、不具合修正・小さな改修・ドキュメント整備を月額の保守として積み上げていきます。対応するたびに調査した内容・修正した箇所を記録し、担当者が変わっても保守できる範囲を少しずつ広げます。
調査結果をご確認いただいた後、継続保守へ進むかをご判断いただけます。継続保守を希望されない場合は、調査結果のご報告をもって完了とすることも可能です。
対応範囲について(正直にお伝えします)
私たちは、Linux / Unix 系サーバで動作するシステムを得意としています。Windows Server や Windows デスクトップアプリケーション(Visual Basic / VBA / .NET Windows Forms など)が主体のシステムは、対応が難しい場合があります。
ただし、「サーバは Linux だがクライアントが Windows」といった構成のシステムは対応できることもあります。「うちのシステムは対象になるか?」と迷う場合も、まずはお問い合わせください。ご相談・お見積りは無料です。対応が難しい場合はその旨を正直にお伝えし、ご相談内容によっては対応可能なパートナーをご案内できることもあります。
レガシーシステム保守が向いているケース
次のような状況にある場合、ご相談ください。
- 担当者が退職し、誰もシステムを触れない状態になっている
- 開発した会社が廃業・連絡不能で、次の保守先を探している
- 仕様書がなく、新しい業者への引き継ぎができない状態
- 「触ると壊れそう」で不具合があるまま運用を続けている
- 古い言語・フレームワークに対応できる依頼先が見つからない
既存システムの部分的な作り直しや、新しい機能の開発が必要になった場合は、Web・業務システムの新規開発でご相談いただけます。逆に、大人数の体制を組む大規模な作り直しが主な目的の場合は、専門に対応している別の会社が合うことがあります。「保守か作り直しかを判断したい」という段階からもご相談いただけます。現行システムを活かすか、作り直すかを考える際の視点は、レガシーシステム再生とは?リプレースの前に現行システムを活かす選択肢で解説しています。
ご相談前の確認事項
ソースコードしか残っていなくても相談できますか?
はい、可能です。まずはソースコード・稼働環境・現在把握している不具合や運用状況を確認し、調査できる範囲を整理します。ドキュメントがない状態からのスタートは珍しくありません。
「ちょっとした修正」と「別途費用が発生する作業」はどう違いますか?
既存機能の動作修正・設定変更・文言変更などは保守範囲内で対応します。新機能の追加や画面構成の大幅な変更は、内容を伺った上で別途お見積りします。「これは頼めるのか?」と迷う場合も、まずはお聞かせください。
単発調査だけを依頼することはできますか?
はい、可能です。レガシーシステム保守は、単発調査の結果をもとに月額の継続保守へ進む形を基本としていますが、調査結果のご報告をもって完了とすることもできます。
小さなシステムでも引き受けてもらえますか?規模の下限はありますか?
規模による制限は設けていません。ただし、個人事業のため同時に対応できる案件数には限りがあります。まずはご相談いただき、対応可能かをお伝えします。
古い言語・古い環境のシステムでも対応できますか?
Linux / Unix 系サーバで動作するシステムを対象としています。C / C++ / Perl / PHP / Python / Ruby など、長年の現場で使われてきた言語に幅広く対応します。Windows Server や Visual Basic などの Windows 系は対象外ですが、対応可能なパートナー業者をご紹介できる場合があります。
作業に AI を利用しますか?
使用する場合は事前にご確認・ご許可をいただきます。ソースコードの構造解析や仕様書・手順書のたたき台生成などに活用します。許可をいただけない場合は AI を使用しません。クラウドへのデータ送信を避けたい場合は、外部に送信しない形で使えるローカルの AI ツールの利用も検討できます。
ご相談から継続保守までの流れ
レガシーシステム保守は、単発調査で状況を確認したうえで、継続保守の内容と月額をご提案する流れです。
- 単発調査のお見積り — 対象範囲と調査方法を確認し、調査費用をご提示します
- 単発調査(現状診断) — ソースコード、稼働環境、運用状況を確認し、システムの全体像と課題を整理します
- 調査結果のご報告 — 確認できた内容、優先して対応すべきこと、今後の進め方をご報告します
- 継続保守のお見積り — 調査結果をもとに、対応範囲と月額の保守内容をご提案します
- 継続保守の開始 — 月額の保守として、不具合修正、小さな改修、記録の整備を進めます
まずは「何に困っているか」を整理するところからで構いません。お問い合わせからご相談ください。調査結果をご確認いただいたうえで、継続保守へ進むかをご判断いただけます。